4サイクル・ロータリーエンジン用プラグ Type F

■ GLOW PLUGS
エンジンは生き物であると言っても過言ではありません。気温や湿度、そしてそれまでの使用環境によっても、エンジンの持つ絶対パワーやそのパワーフィーリングは一つ一つ異なります。そしてそんなエンジンのパフォーマンスを大きく決定付ける要素の一つがプラグです。プラグの状態に常に気を配るだけで、エンジンの始動性はもちろん、吹き上がりレスポンスなども変わってくるのです。
■ グロープラグの役目
グローエンジン始動時は通電しフィラメントを赤熱させ点火させます。始動後は通電を止めても前サイクルの燃焼熱によりプラグのフィラメントが赤熱され回転が持続します。高回転時にはフィラメントが高温となり早いタイミングで点火し、低回転時では遅いタイミングで点火を行います。
■ プラグが合わない時には・・・・・・
温度の高いエンジンにホットタイプを使い続けるとプラグが切れてしまう可能性が高くなりますし、温度の低いエンジンにコールドプラグを使っていると、適正なパワーが得られないなど、不具合が出ることも覚えておきたいものです。こうした状況にならないように、まずはそれぞれのエンジンに定められている指定のプラグと、熱価の異なるプラグを数個ずつ工具箱に入れておき、調子が悪い時に交換してみるといいでしょう。
■ プラグの熱価って何?
それぞれのエンジンには標準プラグが定められていますが、必ずしもそのプラグを使用しなければならないというわけではありません。各プラグは純度の高いプラチナを主成分とするフィラメントの線形や太さで熱価を調整していますが、プラグが持つ熱価ごとに、ホットタイプとコールドタイプに位置づけられています。それぞれの使い分けは、プラグのフィラメントの熱が高温になり、断線やノッキングによるオーバーヒートが発生する場合、コールドタイプを使って適温に下げ、トラブルを防ぎ、逆に始動後いつまでも温度が上がらず、レスポンスが今ひとつの時にはホットタイプを使用し適正な点火タイミングを得るといように使い分けるといいでしょう。これはそれぞれの熱価の違いにより、点火タイミングを早めたり遅めたりする作用があることを利用しているものです。
■ 純正プラグの特徴は?
O.S.製プラグを使い分けるガイドラインとしては、ホットタイプの方がアイドリングが安定していて、混合気が濃い状態にマッチします。一方、コールドタイプのプラグはニードルを絞って使用するためパワーを出すことができますが、調整がシビアになってしまうことも覚えておきましょう。そこで2ストロークの一般的なエンジンを使用する場合は、No.6?No.10の4種類を用意しておくと安心です。4ストロークエンジンの場合はタイプFをお使いください。
■ グロープラグを長持ちさせるコツ
グロープラグは消耗品と考えてください。使い方次第でプラグの寿命は大きく変わります。ここでプラグを長持ちさせるコツをいくつかご紹介しましょう。
1. グロープラグを中速以上の回転域では、プラグヒートの電源を切ること。
2. あまりニードルを絞りすぎない。
3. エンジンにマッチしたプラグを使用する。
4. なるべく低ニトロ燃料を使用する。
■ グロープラグの交換の目安
エンジンの性能を100%維持するにはいつもプラグをベストコンディションに保つ必要があります。こういう場合は早めにプラグを新品に交換してください。
●フィラメントの表面が荒れて白色化している場合。
●異物が付着している場合。
●フィラメントが変形している場合。
●フィラメントの表面が汚れている場合。
●プラグの本体が錆びている場合。
●混合気が濃いときにエンジンが止まりやすくなった時。
●低速回転時に止まりやすくなった時。
●始動性が悪い時。
 

 

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2024年12月10日